ポップス尺八奏者 すみれ 公式サイト
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2020年11月7日


群馬県桐生市のPLUS+アンカーというカフェの敷地内で「きものファッションショー」が開催された。
桐生市はかつて織物産業で栄えた街であり、その伝統文化に触れられるイベントだ。
着物姿の約50名の参加者がレッドカーペットのランウェイを歩き、それに合わせて尺八演奏をするのが今回のすみれの役目である。

すみれは黒を基調にユリの花模様があしらわれた着物姿で登場。
会がスタートすると、まずは「あの素晴らしい愛をもう一度」を演奏した。
立冬のやや冷える気候であったが、屋外での演奏はお手の物、非常に澄み切った音色だ。
着物姿の参加者が歩く様子を見守りながら、「天城越え」「ベサメ・ムーチョ」「365日の紙飛行機」「ママがサンタにキスをした」「糸」「あゝ人生に涙あり」の計7曲を終えると、すみれ自身もランウェイを歩いて舞台に花を添えた。

着物に尺八、ともに和の伝統文化でとてもマッチしており、すみれの演奏は会の盛り上がりに一役を買っていた一方で、いつもの演奏では自身がメインとして立っているが、今回観客の視線が注がれていたのは専らランウェイを歩く方々のほうであった。
その環境に何を感じたかはすみれ本人のみぞ知るところだが、柔和の表情からは会場の雰囲気を存分に楽しんでいる様子が伺えた。
いずれにしても新たな経験を積んだことで、今後にもプラスになったことだろう。

(著・中村智哉 /2020年11月9日)

<ダイジェスト映像>


2020年9月26日


当サイトを開設して9月26日でちょうど1周年、そしてファンクラブ「ポップス尺八すみれ会」が発足して10月1日で1周年となり、それを記念してのディナーコンサートが群馬県高崎駅前のホテルメトロポリタン高崎にて行われた。
この施設のパーティー会場はすみれと師匠・昌平が何度か営業で演奏をしたことのある馴染みの会場とのことだ。

開場するとコース料理とともに、昌平とゲストのピアニスト・堀口順子のジャズセッションが披露された。
つい先日もスイング・セカンド(主音求Ⅱ)という群馬県榛東村のジャズ喫茶で2人は共演し、引き続きの参戦となった。
打ち合わせなしのアドリブで息ピッタリの演奏をし、食事をより華やかに盛り立てた。

食事が落ち着いてきたところで赤いドレス姿のすみれの登場だ。
まずはすみれのソロで「ラストダンスは私に」、続いて昌平とのハーモニーで「テネシーワルツ」が演奏された。
それから過去の舞台のエピソードトークをしながらその時に演奏した曲「北の漁場」「大阪ラプソディー」を披露し、「小指の思い出」「恋人よ」「みだれ髪」「また君に恋してる」「メリージェーン」と、すみれがメインとなり演奏が進められた。
すっかりお馴染みとなった子弟漫才も炸裂しながら、非常に円滑な運びで会場の一体感を作り上げていった。

そして堀口順子が登場し、トリオでジャズ曲「サマータイム」を演奏すると、最高潮の盛り上がりを見せた。
すると昌平の“無茶ぶり”ですみれもピアノとのデュエットでアドリブに挑戦することになった。
演奏前は不安を見せたものの、始めるとなんの迷いもなきように見えるほどに堂々と、ピアノの伴奏に合わせながら旋律を紡ぎ出し、難なくこなしてしまった。
終えると一言「楽しいですね」と朗らかに感想を漏らし、昌平も称賛の意を表した。

最後に再び昌平と2人で「宵待草」「川の流れのように」「鈴懸の径」を演奏し、終演となった。
すみれの出演は1時間余と比較的短めであったが、非常に内容の濃いものであった。
アドリブ演奏という新たな扉を開き、これから更に表現の幅も広がっていくであろうことが顕在したのはあまりにも大きい収穫だったと言えるだろう。

さて、いよいよ10月2日より毎週金曜日午前6:25からBS12での演奏番組が始まる。
ファンクラブが2年目に突入するともに、非常に望ましい形で新たなスタートを切ることとなった。

(著・中村智哉 /2020年9月27日)

<ダイジェスト映像>

<サマータイム〜即興演奏>


2020年8月30日


群馬県邑楽町の邑楽町中央公民館・邑の森ホールにてコンサートが行われた。
コンサートホールでの公演は同所での2月9日以来、半年振りである。
前回はリサイタルという形であったが、今回は師匠・昌平との共演だ。

ソーシャルディスタンスを保つために今回の収容人数は客席の約半数となり、本公演開催の公表後早い段階でチケットは品切れとなったという。
そして迎えた当日、開演より1時間以上早くから多くの来場者が見え、自粛期間を経てこの時が来ることを大いに待ちわびていたことが伺え、この日36℃超の猛暑を凌駕せんばかりの熱気に包まれた。

開演するとまずは「サボテンの花」の演奏と共に幕が開かれ、晴れやかな淡いブルーのドレス姿のすみれの登場だ。
いつものようにステージを動き回ることなく、中央に佇んでの演奏だ。
とは言え、表情は柔和で演奏もクリアかつ伸びやかで、非常に安定している。
一曲目を吹き終えると早速感極まり、涙ながらの開幕MCとなった。
引き続き、夏の終わりの時節に合わせ「少年時代」、そして「浜辺の歌」「真赤な太陽」「真夏の果実」と夏の曲を続けて披露した。
続いての女性歌手曲のコーナーは、リズミカルな曲「ラストダンスは私に」から始まったが、これがすみれのイメージにピッタリ合う曲だ。
そして「時の流れに身をまかせ」に続き演奏した「ひこうき雲」では、2番Aメロの冒頭をサビの旋律を奏でてしまうというハプニングがあったが、お茶目な笑顔を見せたかと思うと進行を見失うことなく即座に持ち直し、その冷静さと気持ちが前のめりなポジティブさからはむしろ芯の強さが伺えた。
それから「秋桜」「糸」を演奏し、すみれの独奏はあっと言う間に終えた。

次なる演目はすみれの教え子の「G4」、地元邑楽町近隣に住まう4人組の演奏だ。
「G4」は昨年11月24日にステージデビューを果たしたが、当時は塩ビパイプ製の練習用の尺八であり、竹で作られた本物の尺八でのステージは今回が初めてとなる。
「あゝ人生に涙あり」を演奏したが、練習時の力が発揮できていなかったのだろう、ピコピコハンマーを手にしたすみれが4人に鞭を打って、2番3番は援護で共に演奏した。
続いての「昴」では4人の息が合いしっかりと形になったが、4人それぞれのソロパートになるとより緊張が高まっている様子であった。
「G4」は尺八を習い始めておよそ1年半なのだが、セカンドライフで努力を重ねる姿が感動を呼び大きな拍手が送られたが、それと同時に尺八歴6年半のすみれがいかに脅威的な成長を遂げてきたかが伝わったことだろう。

さて、10月からは毎週金曜日AM6:25にBS12にて5分間のすみれの演奏番組が始まるが、その発起人でありスポンサーであるルアン株式会社の阿部稔社長がここでステージに上がり、「スーパーミリオンヘアー」の製品実演紹介をした。
髪のボリュームや色合いを瞬時に変えてしまう魔法のような製品に、多くの観客が興味を引かれた様子であった。

続いてはすみれの師匠・昌平の演奏だ。
「名月赤城山」「かえり船」「涙の連絡船」「伊豆の佐太郎」「船頭小唄」「蘇州夜曲」「さだめ川」「天城越え」「悲しい酒」「リンゴ追分」といった昭和の名曲の数々を演奏した。
多くの常連ファンは気付かれたと思うが、いつもと異なり昌平は大きな身振りをしながらの演奏だ。
これまで昌平は固定マイクに向けて演奏していたのを今回はピンマイクを付けていたことに拠るものと思われるが、
『静=昌平』『動=すみれ』という図式を崩し、常連ファンにとっては大きな衝撃を受けたことだろう。
これには、すみれのこれまでの飛躍は非常に目覚ましいものであるが、それに慢心するべからず、昌平自らがすみれを鼓舞し道しるべであらんとする確固たる威厳を見せしめたものだと、筆者は個人的に感じた。

そしてアシンメトリーの赤いドレスに衣装チェンジしたすみれが登場し、いよいよクライマックス、2人の共演のブロックだ。
「いい日旅立ち」「また君に恋してる」「夢一夜」「あの素晴らしい愛をもう一度」「宵待草」「矢切の渡し」と流れるような演奏で、美しいハーモニーが開場を感動に包んだ。
最終演目「上を向いて歩こう」を手拍子とともに演奏すると、アンコールが巻き起こり「鈴懸の径」で名残惜しくも終演を迎えた。

公演時間は2時間50分にも及んだが、時間が凝縮されているかのように円滑で大変素晴らしい舞台だった。

途中のトークですみれは、前回のリサイタルを迎える数日間は眠れないほどガチガチに緊張していたが、今回はぐっすり眠れたと語り、笑いを誘う場面があった。
それを頷けるほどの落ち着きぶりで、持ち前の天真爛漫さや気の強さが存分に現れ、演奏でも持てる力をフルに発揮できていたように思う。
コンサートホールで大勢を前にしての演奏は半年間のブランクがあったにも関わらず、確実にステップアップを遂げている。
前回以上にすみれの魅力が観客に伝わったことだろう。

尚、この公演ではテレビカメラの撮影が入っており、邑楽町周辺地域のケーブルテレビで放送される予定だ。

(著・中村智哉 /2020年8月31日)

<ダイジェスト映像 Short Ver.>

Long Ver.(約33分)はこちら

2020年7月24日


群馬県前橋市の寿司屋・初日総本店にてディナーショーが行われた。
こちらでのライブは3回目となり、今後も定期的に行われる予定だ。

開場すると会席料理が振る舞われ、しばらくしてまずはすみれの師匠・昌平が登場。
挨拶のトークとともに2曲演奏して場を温め、観客の食事も落ち着いたところで、すみれの登場。
昌平、すみれともに浴衣姿で、長引く梅雨を吹き飛ばすかのような、夏の活力を感じさせる装いだ。

お互いを罵り合いながら漫才のようなトークで笑いを誘い、「仲が悪い」とは言いながらもやはり息はピッタリだ。
話の流れから始めに「マイウェイ」を演奏した。
それからは昌平が前振りを演奏して曲のきっかけを作ったり、すみれが選曲した曲を演奏していった。
多くの曲では、ワンコーラス目を一方が吹き、ツーコーラス目はもう一方が吹き、そして最後に重奏するというなんとも贅沢な編成だ。
トークでは毒づきながらも、アイコンタクトをとりステージ中央を譲り合いながらお互いを立てている様子からは、弟子としての信頼感、師匠としての信頼感が読み取れる。

すみれは基本的に演奏曲の原曲を聴くことで覚えているとのことだが、唯一「メリージェーン」は昌平の演奏を聴いて覚えたと語り、演奏した。
演奏しながら時折師匠の方へ目を向け、バトンタッチ後も師匠の演奏を真剣な眼差しを向け、リアルタイムで学びとろうとする姿が印象的であった。

そして、映画ロミオとジュリエットの劇中歌「What is a Youth?(若さとは?)」は音域が広く非常に難しい曲だが、すみれが尺八を始めて間もなくの頃に習得したという。
当初は難なく演奏していたとのことだが、次第に難しさを知ってしまったとのことで、今回の演奏でも非常に力が入っている様子が伺えた。
恐らく経験を積んで表現の幅が広がったことにより、思い描く理想の形があって、それに近付こうとしていっているのだろう。
この曲は既に演奏できるからと慢心せず、更なる高みを目指そうとしていることが、ここに見て取れる。

終盤は美空ひばりの数々の曲を演奏した後、余興としてジャンケン大会を行い、勝ち残った方にはすみれの大判写真やすみれ・昌平のCDアルバムが贈呈された。
最後に2人がパートを分けて演奏する定番の「鈴懸の径」で締めくくると、更に観客から「南部蝉しぐれ」のリクエストがかかり、アンコールに応えた。
2時間程の演奏会となり、演奏曲は合計で23曲にも及んだ。
長丁場であったが終始和やかな雰囲気で、所々で手拍子やペンライトを振る様子や尺八に合わせて合唱する観客もおり、大変盛り上がった会であった。

近頃はFacebookでの映像配信やラジオ収録が主な活動で、前回の同会場での公演も含め1人での演奏が多かったが、今月16日はFacebookでの映像配信がすみれ・昌平合わせて100回目となる記念として共演での配信となった。
そして自粛期間後も道の駅ららん藤岡で数度にわたる共演を行い、今回に至る。
ブランクがあったにも関わらず、演奏とトークでの掛け合いは相変わらず絶妙にして唯一無二。
今後も、すみれ個人の成長はもちろん、昌平と共演の際に発揮される力にも注目していきたいところだ。

(著・中村智哉 /2020年7月25日)

<ダイジェスト映像>

2020年6月20日


群馬県前橋市の寿司屋・初日総本店にてランチタイムライブが行われた。
こちらでのライブは3ヶ月ぶり、2回目となる。

さて、3月より各所での活動が自粛となり、以来すみれと師匠・昌平はFacebookにて映像配信で演奏活動を行ってきた。
6月に入り規制が緩和され、道の駅ららん藤岡で6月7日(日)、6月14日(日)の2回フリーライブを行い、ようやく生演奏での活動再開を果たした。
そして迎えた本日、ビジネスとしてのライブコンサートは自粛後初となる記念すべき舞台である。

開場するとまずは会席料理が振る舞われ、食事が落ち着いたところですみれの登場。
“もう一度”皆様と顔を合わせて演奏ができるという喜びを乗せて「あの素晴しい愛をもう一度」の演奏で開演だ。
今回は千葉県からの観客が見えているということで千葉県(松戸市)にちなんだ曲「矢切の渡し」が2曲目に披露された。
そして近況報告やお馴染みの顔ぶれを紹介するトークをしながら、その方の好きな曲やトーク内容に関連する選曲で
「北国の春」「銀の雨」「イムジン河」「時の流れに身をまかせ」「遠くで汽笛を聞きながら」「小指の思い出」「恋におちて -Fall in love-」「達者でナ」「雪が降る」「みかんの花咲く丘」「あゝ上野駅」
と展開していき、最後に「川の流れのように」で締めくくった。

4月上旬から約2ヶ月間、客前での演奏が一切できなかったブランクがどのような影響を与えるだろうかと懸念もあったが、巧みに流れを作った進行と流暢なトークからは、自粛期間にも着実に成長を遂げていたことを感じさせるステージであった。
筆者の個人的な感想であるが、特に2曲目の「矢切の渡し」では演奏の能力も格段に上がっていることが感じられた。
すみれの尺八はもとより澄んだ優しい音色をしているのだが、そこに深みや趣きが加わった印象であった。
終始緊張していたとのことだが、序盤ではそれを全く感じさせない堂々たる立ち振る舞いであった。
ブランクもあり体力や集中力がやや途切れたのだろうか、中盤からは緊張が表に出てやや表情が強ばるような場面も見受けられた。
それでも1時間余を1人で完璧にこなし、大変素晴らしいリスタートを切れたのは間違いない。

前進しかしてこなかったこれまでの6年間とは裏腹に、自粛生活の中、立ち止まることで自身を見つめ直す時間や、今後何ができるのだろうかという危機感により、今までベールに包まれていた新たな扉が開かれたといったところだろうか。
また、配信での演奏という今までになかった経験を積んだことで身に付けたものもあったことだろう。
自粛によって失ったものは計り知れないが、一方で自粛なくして得られなかったものも多かったということがわかる。
今後の活動で失った時間を取り戻すとともに新たに身に付けた力との相乗効果が生まれ、更なる発展が見られることだろうと期待せずにはいられない。

(著・中村智哉 /2020年6月20日)
<ダイジェスト映像>

2020年4月5日


4月2日にすみれの師匠である昌平が71歳の誕生日を迎え、そのお祝いとして本日4月5日、群馬県前橋市のコスミック・カフェ&レストランでバースデーパーティーが開催された。
本日は強風に見舞われたため屋外での開催は断念され、代わりの舞台となったカフェ&レストランの離れの建物は、臨む景色がほとりに桜の咲き誇る利根川や群馬県庁の眺望が見渡せる絶景で、室内も自然光が降り注ぐテラスさながらの雰囲気で、素晴らしいロケーションだ。
この場での演奏はすみれ、昌平師匠ともに初となるが、今後も定期的にライブを行う予定とのことだ。

ランチ前、開演するとまずは昌平師匠が単独で昭和から平成初期の歌謡曲を中心に、30分余演奏とトークが披露された。
そしていよいよすみれの登場。
始めに「Happy Birthday to You」を演奏し、昌平師匠との共演で2人を象徴しているかのような曲「花と小父さん」、そして「夢一夜」「いい日旅立ち」「宵待草」「鈴懸の径」を演奏した。

そしてカフェ&レストランへ移動して参加者とともにランチ、それからすみれが用意したバースデーケーキが振る舞われた。
一息ついたところで、第二部の演奏会が開演された。
すみれのソロでまずは「Yesterday」が演奏し、食後のまったりとした雰囲気に合わせ「星に願いを」、利根川の見えるロケーションからリクエスト曲「川の流れのように」、新レパートリー曲「亜麻色の髪の乙女」を披露した。
その時外の風は益々強さを増していたため「風(はしだのりひことシューベルツ)」が演奏されたが、まだ練習中の曲で不完全であった。
同曲を昌平師匠がお手本として演奏し、それに合わせすみれも演奏する公開レッスンとなった。
続いて「『いちご白書』をもう一度」、最後に「上を向いて歩こう」が演奏され、会はお開きとなった。

第一部の洗練された演奏は大変素晴らしいものだったが、第二部の和やかな雰囲気の中、不慣れな曲を自然体で演奏する様子もまた乙なものであった。
このように成長していく様子も見られることが、今のすみれの魅力なのである。

今回は初めてすみれが主催するイベントであったが、実質的な構築の多くは昌平師匠によるものであった。
これは、すみれが新たな関門に踏み入れたことを意味する。
演奏や舞台上での立ち振る舞いはもちろんのこと、いかにそれを栄えさせる場を演出をするかというプロデュース力が以後求められることとなったのだ。
すみれ自身も痛感していることと思われるが、すみれにとって昌平師匠から学ぶべきことはまだまだ、あまりにも多いと言えよう。

さて、現在世の中は感染症の騒動で渦巻いており、尺八の演奏会も大々的にはできない状況に陥っている。
そんな時だからこそと、現在昌平は連日20:30より尺八奏者 昌平のFacebookアカウントで事務所スタジオでのライブ配信を行っている。
すみれのライブ配信もファンクラブ「ポップス尺八すみれ会」の会員限定で時折行われている。
ご興味のある方は、是非ともチェックしていただきたい。

(著・中村智哉 /2020年4月5日)

<ダイジェスト映像 Short Ver.>

Long Ver.(約23分)はこちら

2020年3月20日


群馬県前橋市の寿司屋・初日総本店にてディナーショーが行われた。

前日は東京都中央区銀座のワインスタジオ・ルアンにてディナーショーを行い、連日の公演である。
ルアンといえば昨年12月20日のクリスマスディナーショーに代表取締役社長の阿部稔氏が訪れたことからの縁で東京での毎月のライブが決まり、これで2回目となる。

そこでは街行く人々へもモニター越しに公開され、その演奏に誘われて訪れたお客もあり、大変賑わったという。
今世の中では様々な活動の自粛が命じられているが、やはり人々にとって娯楽は欠かせないものだということがわかる。
こんな時だからこそエンターテインメントの世界ならではの役割があるというはからいで、この2日間の公演ではすみれの師匠・昌平のCDアルバム(10th or 11th)が参加者へ大盤振る舞いされた。

さて、開演されるとまずは昌平師匠の独演とともに会席料理が堪能された。
しばらくして食事が落ち着いた頃、いよいよすみれの登場。
観客は様々な世代の顔ぶれであり、美空ひばりを始めとする昭和の演歌や松任谷由実からAKB48など、自身の選曲やリクエストを受けながら幅広いジャンルの楽曲が演奏された。

そして、プロフィールにあるようにすみれはアルゼンチンタンゴを趣味としているが、今回はすみれが通う教室の先生の姿があり、共に舞う場面も見られた。
昌平師匠が尾崎豊の「I LOVE YOU」を吹くと、演奏に合わせて先生が踊り、夢の共演で会場は大いに盛り上がった。

最終曲として「川の流れのように」が演奏されるもまだ名残惜しく、アンコールに応えて3曲を演奏し終演。

今回もやはり観客の心を確実に掴んでいたが、アルゼンチンタンゴの先生が見えたことにより、すみれは演奏する時の所作においてのプレッシャーがあったという。
直近のラジオ放送でも語られていたことによれば、アルゼンチンタンゴでの学びを通して舞台での振る舞いのステップアップを習得していきたいとのこと。
それは“聴かせる”だけでなく“見せる”、つまりは合わせて“魅せる”こと。
そこにおいての成長も、今後注目するべきところだ。

(著・中村智哉 /2020年3月21日)

2020年3月4日


3月4日はすみれの誕生日ということで、バースデーパーティーが開催された。
舞台は伊香保温泉・お宿玉樹、すみれが尺八を吹き始めて1年程、まだ人前ではきちんと吹けない頃からステージに立って以来今でも宿泊者向けに月3回の定期ライブを行う温泉旅館だ。
すみれ自身が宿泊するのは今回が初めてだという。

いつも演奏しているラウンジにて、参加者へのプレゼントとして用意した盃にて日本酒で乾杯すると、

まずは「Happy Birthday to You」を自身に宛て、そして誕生日を近くするファンクラブ会員2名に宛て計3回披露した。
最初の演目は「愛燦々」であった。
そして「星の流れに」という戦後の激動の中で生まれた曲を演奏すると、その後のトークでは、
戦争の惨劇により祖父の家族構成の歯車が入れ替わったが、しかしその戦争がなければ自身の生誕はなかったと明かされた。
その何とも感慨深いトークに、観客はリアクションもままならないほどすっかり心を奪われていた。
自宅の裏にある竹やぶから尺八を作ろうと思い立ったことから尺八の演奏を始め、類稀な才能を発揮し、そしてその戦後の名曲に触れることになった。
その全てが運命であり必然、まさに“授かり物”だったのだろう。

続いても戦後の曲、「悲しき口笛」「東京キッド」「あの丘越えて」の美空ひばり3曲メドレーを演奏した。
次なる曲は、昌平師匠が前面に立つ「月の沙漠」そして、「上を向いて歩こう」を披露し、最後は戦時中の曲「鈴懸の径」で、あっと言う間に終演を迎えた。

慣れ親しんだ舞台であり、そしてファンクラブ会員である馴染みの顔ぶれ。
それらが一堂に会するのは逆にギャップがあり戸惑いがあったとのことだが、トークも含め、そのパフォーマンスはとても素晴らしいものだったと思う。

その後の宴会で語られたことによれば、昌平師匠が一緒に演奏を始めると負けん気が湧き上がり、張り合おうとすることで100%の力を発揮できるようになるという。
師匠を目標像として邁進することはもちろんあるべき形であろうが、まずは100%の自分をライバルとして、昌平師匠との共演がなくとも常に100%を発揮できるようになることが当面の課題であろうか。

しかし、すみれと筆者との親交は一年余であるが、その短期間の中でも技能的にも精神的にも成長が目に見えてわかる。
そして今もまだ発展途上、その伸びしろは計り知れない。
やはり今後も目が離せないというものだ。

「すみれ」になって6歳ということで、ロウソク6本のバースデーケーキ

(著・中村智哉 /2020年3月5日)
<ダイジェスト映像>


2020年2月9日


群馬県邑楽町の邑楽町中央公民館・邑の森ホールにて、すみれリサイタルが行われた。

ここ邑楽町は、すみれの教え子である「G4」の本拠地であり、縁深い土地だ。
ちょうど3ヶ月前の2019年11月9日、同所にて行われた邑楽町町民文化祭に出演したことがきっかけで、その日のうちに今回の公演が決まったという。
それからの3ヶ月間は本公演を目掛けての活動だったと言っても過言ではないだろう。
尺八に出会って丸6年、すみれの集大成がここで披露されるとあって、本人やファンの期待感と緊張感もひとしおだ。

開場前から多くの観客で賑わい、会場外は北風吹きすさぶ寒い中にも関わらず長蛇の列ができていた。
そして客席は見事満席となった。

昌平師匠の前説、そして事前録音された本人コメントとともに開演され、純白のドレスに身を包んだすみれが登場。
最初に演奏されたのは「青い珊瑚礁」、続けて「いい日旅立ち」「また君に恋してる」であった。
客席から見る限りは堂々たる演奏に感じられた。
しかし舞台袖から見守っていた昌平師匠の目は鋭く、すみれの機微を感じ取っていた。
3曲終えて昌平師匠のサポートMCが入ると、張り詰めた気持ちが一気に解けのだろう、すみれは緊張を露にした。
開演前は気持ちの余裕がありリラックスしていたという。
にも関わらず、満員の客席を前にしてか、自身の集大成を全身に感じて気負ったためか、いずれにしても「舞台の魔物」に襲われたのだろう。
しかし昌平師匠とのトークで緊張が緩和され、次なる中島みゆきの2曲「時代」「糸」の演奏では先ほどより身振りが大きくなり本調子のスイッチが入った。

一度舞台袖にはけると昌平師匠の冗談を交えたMCで場が繫がれ、「赤いランプの終列車」の演奏とともに紺色のドレスを纏ってすみれの再登場。
「別れの一本杉」「あゝ上野駅」と続き、セリフ(すみれによる録音)から入る新レパートリー曲「東京だよおっ母さん」を演奏した。
そして改めて昌平師匠とのトーク。既にすっかり落ち着いた様子で、お互いを弄り合う子弟漫才が披露された。
引き続き「高校三年生」「上を向いて歩こう」を演奏すると、
スナック「太田駅」のママ、すみれの教え子4人組「G4」、ファンクラブ「ポップス尺八すみれ会」会長を務める安中市観光機構の大塚弘通氏、すみれが時折館内演奏を行う温泉旅館「万座温泉・日進舘」の仲居であるファンの方、「G4」のリーダー・石井正明氏のお姉様より花束・プレゼント贈呈が行われた。

そして舞台はクライマックス、昌平師匠との共演だ。
「宵待草」「荒城の月」「コンドルは飛んでいく」の3曲が披露された。
昌平師匠が力強い独奏した際の、すみれの少々悔しげな表情も印象的であったが、両名によるハーモニーは息を飲むような実に洗練されたもので、会場は感動に包まれた。

再度すみれが舞台袖にはけ、昌平師匠による演奏と自虐トークでのエンターテインメントで場繫ぎがされると、トレードマークである赤いドレス姿のすみれが登場。
いよいよプログラムの最終ブロックだ。
まず演奏されたのは北島三郎の「まつり」「北の漁場」「風雪ながれ旅」の3曲。
すっかりこの舞台を自分のものにしており非の打ち所のない演奏であったが、その目には熱いものがこみ上げていた。
感極まりその後のトークはままならない様子であったが、観客の激励を受けながらやり遂げ、次なる演奏は美空ひばりの「愛燦燦」「真赤な太陽」「哀しき口笛」「東京キッド」「あの丘越えて」の5曲がメドレー形式で披露された。
そして「川の流れのように」でのエンディング。演奏とともに客席を回り、退場へと向かった。
終盤には演奏もできないほどの号泣であった。
しかしその様子も相まって会場全体が一体感を成し、感動に渦巻いていた。

その涙は何を意味していたのだろうか。
過去(これまでの道のり)を振り返ってか、現在(大勢の方々に支えられていること)を想ってか、未来(これから待ち受ける試練や結実)を見据えてか、あるいはそれらが入り交じってか。
その答えはいずれ活動の中で明らかになることだろう。今は敢えて本人に問いただすことはしたくない。

とにもかくにも、大盛況のまま終わり、今回の公演は大成功だったと言えるだろう。
文字通りのリサイタル(独奏会) が実現できるまでの距離は長く、しかし時間にして短いことと思う。
すみれはそれほどまでにハイペースで歩みを進めているのだ。

(著・中村智哉 /2020年2月10日)
<ダイジェスト映像 Short Ver.>

Long Ver.(約34分)はこちら

2019年12月20日


群馬県前橋市のガレットバー・ロゼルホンマチにて、ディナーショーが行われた。
すみれの単独公演としては地元前橋で初となる舞台だ。

オープニングでクリスマスソングのメドレーを演奏し、それからは観客に配布された曲目リストの中からリクエストに応えて演奏する形式であった。
客席を回り、観客とトークを交わしながら演歌やJ-POP、洋楽など様々なジャンルをこなした。
そして「伴奏(カラオケ)なしでの演奏を」とのリクエストがあると、今年大ヒットしたFoorinの東京2020応援ソング「パプリカ」をアドリブで演奏した。

今回、スーパーミリオンヘアーでお馴染みのルアン株式会社代表取締役社長の阿部稔氏や前橋市長の山本龍氏といった著名人も訪れ、すみれの影響力が広がってきていることも伺い知れた。


筆者の個人的な感想を述べさせていただくと、1時間半という時間の経過を感じることなく「もっと聴いていたい」と思わせる演奏会であったと思う。
しかし、すみれ本人によれば所々戸惑ってしまった場面があったとのこと。
一観客としてはそつなくやり遂げたように感じられたが、更なる高みを目指すプロ意識がそうさせるのだろう。
その自省には、自身がまだまだ過渡期にあり、これからも更なる成長を見せてくれるという確かな信頼がおけるというものだ。

1つ難点を述べさせていただくとすれば、今回は師匠・昌平の演奏がなかったことで、尺八ならではの風が通り抜けるかのような、聴く者の身震いを誘う音が聴かれなかったことだろうか。
とは言ったものの、ディナーショーという場におかれては終始和やかな演奏を魅せてくれたので、これはこれでオーライだったようにも思われる。

そして今回のショーをプロデュースした昌平によれば、本来はリクエストをとることなく、観客の顔ぶれやリアクションを見て“無言のリクエスト”にて選曲して成立させる洞察力が欲しいとのことだ。

来年2月9日には群馬県邑楽町の邑楽町中央公民館・邑の森ホールにてリサイタルが開催されるが、今回の公演を経て得た自身や反省点により着実な前進ができたのではないかと思われる。
リサイタル(独奏会)という言葉に対しすみれは恐れおののきがあると口では言うものの、その眼光は鋭く、並々ならぬ意欲があることは明らかだ。

終演後、その足でまえばしCITYエフエム(M.wave)のスタジオに向かい、公開ラジオ収録が行われた。
その放送は2020年1月3日20時より「Pラジ」にて放送される予定だ。

ラジオ収録メンバーとの記念撮影

ろばた焼甚六にて打ち上げ
店主・ファンクラブ会員・ラジオスタッフと共に


(著・中村智哉 /2019年12月21日)

2019年11月24日


群馬県吉岡町の吉岡文化センターにて、ポップス尺八コンサートが行われた。

先頭はすみれの師匠である昌平が務め、美空ひばりの数々の名曲のメロディを尺八で演奏し、持ち前のブラックジョークを織り交ぜて観客の心をガッチリ掴んだ。
続いては津軽三味線で弾き歌いする澤田慶仁さわだやすひとが民謡やオリジナル曲の演奏とともに津軽訛りの朗らかなトークで観客を惹き込んだ。
場がすっかり暖まったところで、澤田慶仁の曲「泊大漁とまりたいりょうソーラン」で両氏とのコラボレーションにて、いよいよすみれの登場。

それからは40分間すみれの独演。
まずは「ママがサンタにキスをした」を演奏しながら客席を回った。
その後のトークでは関係者やファンへの感謝を語るとともに涙を浮かべた。
そして「大阪ラプソディー」「糸(中島みゆき)」を演奏すると、先日すみれが結婚式にサプライズゲストとしてお呼ばれした名古屋のファンからの花束贈呈、そして「赤いランプの終列車」の演奏後、地元の常連ファンからの花束贈呈があり、そのファンの思い出の曲である「小指の想い出」が演奏された。
続いて演奏されたのは、究極の愛の形が表現されたロミオとジュリエットの劇中歌「What is a Youth?(若さとは?)」であった。

演奏が終わると「私が愛を込めて育んでいるもの」として紹介したのは、自身が先生となり奏法を教示している、定年退職後に尺八を始めた男性4名のユニット「G4」(ジジイ4人組)だ。
G4が演奏するは入門曲の「メリーさんのひつじ」、すみれは終始暖かい眼差しで4名の演奏を見守っていた。

トリを飾ったのはすみれの演奏で「上を向いて歩こう」、観客の手拍子とともに会場が一体となり、歌を口ずさむ様子も見られた。
そして終演。

すみれが音楽活動を通じて培ってきたものの全てが発揮されたコンサートだったのではないだろうか。

公演後、師匠の昌平は「40分間ひとりでやりきった。大きく成長している。」と喜びの意を表し、「次のステップとなるコンサートを行いたい。」と語った。
師が嫉妬すら感じると言わしめるその類稀な才能は折り紙付きである。
加えてこれまでの苦労や努力を物語るその実力もさることながら、それとは別に、舞台に立つ彼女は人を惹き付ける何かを確かに持っている。

その彼女の魅力とは一体何だろうか。

それは、今回の公演でも感極まり涙を見せる瞬間があったが、演奏するその場の空気に触れ感情を露わにする、鋭敏な感受性ではないだろうか。

公演ごとに一期一会で違った表情や立ち振る舞いを見せる、その不安定感が大きくプラスに転じている。
手に汗握るような緊張感や力の入り方、徐々に軌道に乗ってくる感じなど、観客をも巻き込み同じ感情にさせるかのような、共感性をくすぐる不思議な力が間違いなくある。
観客の目を離させない、生の息づかいがそこにはあるのだ。
その証として、多くのファンは親心さながらに「娘のように成長を見守りたい」と語る。

だからこそ課題も浮き彫りだ。

今後成長とともに良い意味での未成熟感がなくなるに従い、“父母性本能”以外の何で今後観客を魅了するか、である。
しかし、その時もきっと彼女が意図せずに持つ何らかのパワーを発揮することだろう。
その答えは私たちはまだ知る由もない。やはり、見守ることを余儀なくされてしまうのだ。

とにもかくにも、本公演はすみれにとって大きな達成感を与えるとともに、先にそびえる大きな関門を感じさせた、非常に有意義なものだったのではないだろうか。

(著・中村智哉 /2019年11月25日)

<ダイジェスト映像 Short Ver.>

Long Ver.(約30分)はこちら
<泊大漁ソーラン>